FX(外国為替証拠金取引)では、「スプレッド」という言葉をたびたび目にしますが、このスプレッドとはどのようなものなのでしょうか。

今回は、スプレッドの概念、FXのスプレッドの単位、計算方法、固定スプレッドと変動スプレッドの違いについてまとめています。

スプレッドとは

外国為替(FX)取引において、「スプレッド」とは、買値と売値の差のことです。

例えば、買値が110.00円、売値が110.0010円の場合、スプレッドは0.1銭です。一方、買値が110.00円で売値が110.0050円の場合、スプレッドは0.5銭です。

つまり、スプレッドが0.5銭の取引は、スプレッドが0.1銭の取引の5倍もスプレッドを支払わなければならず、取引のたびに多くのコストが発生することになります。

従って、取引コストを抑えるには、スプレッドが狭い0.1銭での取引が望ましいと言えます。

FXのスプレッドの単位について

FXのスプレッドには2種類の単位があり、以下のように表記されます。

銭(せん)

「銭」は、通貨ペアに日本円が含まれる場合に使用される略語で、1円=100銭(1銭は0.01円相当)と表現されます。

したがって、USD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPYなどのスプレッドは「銭」で表現されます。

また、外国通貨と日本円が対になっているクロス円の場合も、スプレッドは「銭」で表記されます。

pips(ピップス)

USD/EURやUSD/AUDなど通貨ペアに日本円を含まないときは、スプレッドに「pips」という単位が使われます。

換算

「銭」と「pips」のおおよその換算は、1銭=1pips=0.01円、10銭=10pips=0.1円、100銭=100pips=1円となっています。
ただし、この換算はあくまでも大まかな目安ですので、あくまで参考程度として捉える必要があります。

FXのスプレッドの計算の仕方

FXのスプレッドはどのように計算すればよいのでしょうか。

スプレッドは買値と売値の差額なので、そのまま買値から売値を差し引くと、その通貨ペアを取引するときに支払うスプレッドがわかります。

https://www.smbcnikko.co.jp/products/fx/knowledge/004.html

上図の場合、買値と売値の差額は0.4銭(0.4pips)ですので、支払うべきスプレッドは0.4銭(0.4pips)であるとわかります。

固定スプレッドと変動スプレッド

FXのスプレッドには固定スプレッドと変動スプレッドがあります。

固定スプレッドとは

売値と買値の差額であるスプレッドは、市場の動向によって常に変化しますが、スプレッドが常に変化していると、トレーダーはスプレッドの瞬間的な変動に心理的な負担を強く感じてしまいます。

そのため、FX会社はスプレッドの変動リスクを自社で負い、顧客には固定スプレッドでの取引を実現しており、この仕組みを「固定スプレッド」と呼びます。

しかし、固定スプレッドでも経済指標の発表後など、大きな価格変動によってスプレッドが開くことがあるので、このような場合は固定スプレッドであっても注意が必要です。

変動スプレッドとは

固定スプレッドとは違って、スプレッドが変化する仕組みです。

元々、FXは非常に流動性の高い取引なので、売値と買値の差額であるスプレッドも大きく変動するのが常です。

そのため、狭いスプレッドで取引できることもあれば、反対にスプレッドが開きすぎ大きな損失になる可能性もあります。

FXのスプレッドに関するQ&A

Q.スプレッドはどのFX会社でも同じですか?

A.スプレッドはFX会社ごとに異なります。
スプレッドが狭いFX会社を選ぶと利益を大きくできますが、手数料が多ければ利益が減ってしまうので、スプレッドと手数料の総額を知ることが重要です。

Q.スプレッドが開きやすい時間帯はありますか?

A.日本時間の早朝(6:00~8:00)の時間帯で、オセアニア市場は開いていますが、参加者が少ないため流動性が低く、スプレッドが開きやすくなっています。

まとめ

買値と売値の差はスプレッドと呼ばれ、一般的なスプレッドの単位は「銭」「ピップス」です。

固定スプレッドは変動しませんが、始業時や経済指標の発表時などには変動することがあります。

スプレッドはFX会社によって異なるため、トレーダーは各社が提供するスプレッドの幅を見極める必要があります。

コストを節約するためには、狭いスプレッドを提供するFX会社を選択する必要があります。